自分が現場にいる意味がほしいのかな

「主演をさせてもらう際には、自分の空気が現場の空気になります。朝から晩まで、キャストの中で一番スタッフさんとも一緒にいるわけなので、自分がどうするかで現場自体が変わってくるというのは、やはりいろいろと責任ある役をやらせていただけるようになってから、わかるようになりましたね」

芳根京子 撮影/有坂政晴

――「主役であろうとヒロインであろうとほかの役柄であろうと」ということですが、立場の違いを感じることもありますか?

「主演の方を見ていると、本当に大変なんです。2~3年前に立て続けに1年間、ヒロインという立場でドラマをやらせていただいた期間がありました。1年間、ヒロインという立場で現場にいさせてもらって、“主演の方を支えたい”とすごく思いました。

『カラオケ行こ!』の綾野さんとは、『オールドルーキー』(22)でもご一緒させていただいたのですが、主役というのは肉体的にも精神的にも本当に大変。だから“何か少しでも穏やかになれる空気を作ることができたら”と、常に考えるようになりました。それから、自分が現場にいる意味がほしいのかなとも思います」

 ――自分が現場にいる意味、ですか?

「お芝居をしっかりやるのは当然のことです。ただ、私は技術があるタイプではないので、常に自信がなくて」

 ――そうなんですか?

「わりと感覚派だと思います。だからずっと自信がないんです。同時に、自信を持ったらそれで終わりだとも思っているので、そこに関しては今のままでもいいとは思っています。だけど現場にもうちょっとドンといられる理由がほしいなと。それこそ、自分が現場にいる意味、理由ですよね。そこで行き着いたのが、自分の立場での役割を探すことでした」