ファン大満足のセットリスト
――古今東西のファンの方も満足度の高いセットリストだったと思いますが、選曲についてはどのように決めたのでしょうか。
「お昼の部の選曲は共演したみなさん自身に決めてもらったんです。自分の曲でも思い入れがある曲でも好きな曲でもなんでもいいので……とお任せしました。(山口リエさんはデビュー曲の『ピュア』、田中有紀美さんは所属していたグループ『Melody』のシングル『青空をあげたい』、笹峯愛さんは白石まるみさんのカバーで『オリオン座のむこう』、木原さとみさんは本人がリーダーだったグループ『東京パフォーマンスドール』在籍時にソロで出した『ブギウギ・ダンシング・シューズ 』を選曲)CoCoの曲は3曲歌ったんですけども、本当に初期の頃の歌をメインにしました。
『春・ミルキーウェイ』はファーストアルバムに収録されていますし、92年のツアー『CoCoコンサート’92 春はCoCoから』追加公演の日本武道館でオープニングに歌った思い出のある曲ですね。『夏の友達』は3枚目のシングル、『ささやかな誘惑』は4枚目のシングル曲になりますが、もう20年間まったく歌ってないんですよ。
でも、すごくかわいい曲ですし、なかなかひとりで歌う機会もなく……だからCoCoをデビュー当時から応援してくれてた人たちにとってはすごく聞きたい曲なんじゃないかなと思って選びました。
夜の部のセットリストも、もう完全に自分がファンだったら……という目線で選曲しました。やるんだったらファンの方たちがもう絶対に「懐かしい」「もう1回これが見たかった」というライブを作り上げたいという思いがありました。だから、選曲もシングル曲じゃなくても、コンサートでは定番曲ですごく盛り上がってみんながかけ声をかけやすくて、ダンスの手の振りを一緒にみんなでやれる曲をピックアップして、そこからさらに絞った感じで選んでいます。
乙女塾のribbonとQlairからそれぞれ松野有里巳ちゃん、今井佐知子ちゃんが出てくれたのもすごいスペシャルなことなんですけど、CoCoのフォーメーションの再現を一緒にしてくれた森下純菜ちゃん、中川雅子ちゃん、田中有紀美ちゃんは大変だったと思うから、本当に感謝しています」
宮前さんの50歳記念のバースデーライブは、当時ファンのみならずグループ解散後に生まれた若い世代も十分に満足させた。16歳でデビューし、5年間CoCoとして活動。人生のさまざまな転機「THE CHANGE」を経て、現在は、タレント・料理研究家として幅広い食育活動を行なっている。
宮前真樹(みやまえ・まき) 1973年1月16日生まれ、東京都出身。1989年にテレビ番組発のアイドル乙女塾からグループ『CoCo』の一員としてデビュー。 94年に解散後、一度は引退するものの後に復帰。現在は料理研究家としても活躍中。約30年ぶりにオリジナル曲『waltz』リリース。愛犬『エルマー』ちゃん(♀)にぞっこんな日々。