歴史上の人物を演じることのロマン

――大河ドラマという存在は素人目に考えても大きいだろうなと思います。

「キャリアの面だけでなく、この日本で実際に起きていたこと、歴史を、当時の人物の名前を借りて自分が演じるって、すごい不思議なことですよね。その人たちが築いた歴史を、自分が俳優として演じるんだって。すごく深くてロマンのある話だなって。

 僕は平家盛という役を演じたんですけど、家盛が命をかけてこの日本で生きた人生を、今、この自分が若手の俳優として生き抜くために演じさせてもらっているんだ。不思議だなって、そんなことを思っているときに、中井貴一さんと現場でお話をしたんです」

――大河ドラマにも幾度も出られてきた大先輩ですね。

「貴一さんは、平忠盛、僕の父親役でした。そのときに“お前、何歳だ”と聞かれて、“25歳です”と答えたら、“俺は、いま50歳だ。俺が初めて大河に出たのが25歳だった。いまのお前と同じ年のときだ。そこからこれまでに何度か出させてもらってきたけれど、そのたびに、自分の人生に旗をひとつずつ差すような思いでいる。大河ドラマは俳優人生での目印になっている。お前もそうなっていくはず。今、自分は50歳でまた新たな旗を立てた。そんな自分の前に、25歳で1本目の旗を立てたお前がいて、こうして父親としていられることがすごく嬉しい”と言ってくれたんです」