「やっと一緒に作品を背負えるところまで来た」
――そんな思いがあったんですね。それは初期の頃から?
「僕らの世代って同業者の中で、割と少ないんです。その中で、高良くんはひときわ輝いていました。自分はというと、特筆して何か誇れるものもないし、自分なりに磨き上げる作業をしていって、20年たって、ここにきて、やっと一緒に作品を背負えるところまで来たかなと。まさに、そういうタイミングでした」
――では、そんなタイミングにガッツリ組めることになったのは、うれしいことですね。
「うれしいというか、グッときました。やってやるぞというか」
――石田さんとは。
「石田くんとは、昔、デビュー初期くらいのときに共演して」
――映画『リアル鬼ごっこ』(2008)ですね。観てました。面白かったです。
「あのとき、僕らはまだ子どもみたいでしたから。そうした石田くんと再会できるというのも感慨深かったですね。20年を経た自分たちやから、表現できる作品ってあるよな、と。この役がまた、幼なじみという役だから、その関係性がそのまま使えるし。思いが乗っけられるなと」