ーーライブの出演が続く酒井さんですが、2月14日に東京・高田馬場の『CLUB PHASE』で『酒井法子Valentine’S Day Live〜First Yuppie こんなのはじめて〜』が開催されます。公演名の「ファーストヤッピー」は〝のりピー語〟ですか。

「はい。かつては“おはようございます”の意味だったんですけど、今は“こんなの初めて”というときに使っています。
 昨年からニコニコ動画さんで、月1回『のりニコッ!』という番組を生配信しているんですが、チャンネルの開設が決まったときも“ファーストヤッピー!”って(笑)」

ーー今もキラキラしている酒井さんですから、のりピー語も違和感がありません。そういえば2月14日は誕生日ですね。

「スケジュール上、たまたま、その日になっただけで、バースデーは禁句にしているんです(笑)。もう、お祝いしていただく年でもありませんから、今回のライブはバレンタインデーを前面に出しています」

ーーファーストヤッピー!そうなんですね。同じ高田馬場では、レコードデビューする前年にも『ヤッピーフェスティバル』というファンイベントを行ったとか。

「そうなんですよ! 私は1986年に、当時ビクターさんが力を入れていた「VHD」というビデオディスクで先行デビューしたのですが、その発売イベントを高田馬場の『BIGBOX』でやったんです」

芸能界入りした頃の映像を見直すと、本当に子供。はち切れそうな丸顔で、よくデビューできたなと思います(笑)

ーー「世界初のVHDデビュー」として注目されましたが、そもそも芸能界に入ったきっかけは。

「中学3年のときに受けたオーディションで、賞をいただいたことです。私は福岡出身なので、上京後は事務所の社長さんのご自宅に下宿して、歌やお芝居のレッスンを重ねました」

ーー初めての仕事は覚えていますか。

「渡辺徹さん主演の連続ドラマ『春風一番!』(日本テレビ系)で、アイドル歌手を夢見る女の子の役でした。その後はCMや『モモコクラブ』(TBS系)というバラエティ番組にも出演させていただいて」

ーーデビュー曲『男のコになりたい』(87年)が、すぐにベストテン入りしたのは、そうした活躍もあったからでしょうね。

「本当に恵まれていたと思います。福岡では〝のりっぺ〟と呼ばれていた私が〝のりピー〟になって、ファンの方とのコミュニケーションを、のりピー語でするようになっていましたから、デビュー曲も、そのキャラクターに合わせて「Pi! Pi!」というフレーズがちりばめられていて」

ーー昨年、リリースした『Premium Best』(ビクターエンタテインメント)の限定盤付属DVDには、『男のコになりたい』から火曜サスペンス劇場の主題歌『横顔』(98年)まで、歌番組における歌唱シーンが多数収録されています。

「初期の映像を見ると、本当に子供なんですよね。はち切れそうな丸顔で、我ながら、よくデビューさせてもらえたなぁと(笑)。
 DVDを見てあらためて感じたのは、王道のアイドルというよりは、一ひねりした路線だったということなんです」

ーーひねりというのは?

「のりピー語もその一環でしたし、『GUANBARE』(88年)など、変わったタイトルの曲が多かったのも、その現れでしょう。
 当時はかわいいアイドルさんがたくさんいらしたので、その中で差別化を図るために、事務所やレコード会社の方たちが必死に考えてくださっていたのだと思います」