ーー歌手デビューから37年たちますね。もうすぐ開催されるライブは、どんな内容になるんですか。

「歌やダンスをお届けするのはもちろんですが、今回は希望された方に、ご参加いただける特別コーナーを設ける予定です。そのコーナーへの参加費は、すべて能登半島地震で被災された方々への義援金とさせていただきます」

ーー以前から、石川県と縁があるんですよね。

「そうなんです。金沢で毎年ディナーショーを開催していますし、北陸放送では『酒井法子のマンモスradio』という番組を担当させていただいていて。
 ですから元日の大地震には驚きましたし、ニュースの映像を見て胸が締めつけられる思いでした。私にできることはわずかですが、今は一日も早い復興を祈るばかりです」

社会貢献には不安もあって…

ーー社会貢献としては、2018年から、青少年の健全育成と地域住民の健康づくりに取り組む『B&G(ブルーシー・アンド・グリーンランド)財団』の初代「こども健全育成大使」として活動していますね。

「私がそのような大役を務めていいのか不安もありましたけれども、財団の方の温かいお言葉に背中を押されて、自分にできることを頑張ろうと決心がつきました」

ーー具体的には、どんなことをしているんですか。

「この財団は家庭の事情や経済的理由など、困難な環境に置かれた子供たちが過ごせる場所を増やそうという活動を展開しているんですが、私は体験学習の場に参加して、楽しい思い出づくりのお手伝いをさせていただいています」

ーーそれはステキな活動ですね。

「昨年は沖縄、宮崎県の延岡、長野県の大町などに伺いました。地域の先生や自治体の方、ボランティアの若い方たちまで、皆さん愛情にあふれていて、私自身も参加するたびに温かな気持ちになれます」

ーー昨年9月には東京・三越劇場で上演された舞台『ごりょんさん〜親子三代ママ稼業〜』で主演を務めるなど、女優としても活躍しました。

「その舞台も石川県とのご縁がきっかけでした。漫画『女帝』シリーズの原作者として有名な倉科遼さんが手がけた作品なんですが、金沢にあるクラブのママさんの推薦で、私が演じることになったんです」

ーーお話を聞いていると、歌手・女優としての活動に加えて、ラジオのレギュラー番組が2本、ニコ動の配信番組、さらに財団のボランティア活動と、かなり忙しいのでは?

「私一人では何もできませんが、ありがたいことに多くの方が力を貸してくださって。つくづく人に恵まれているなと思います」