「坂東くんは、決して間違ってないから。あなたの芝居は大丈夫だよ」という言葉
ドライマウスとは、緊張やストレスなどから口の中が乾燥してしまう状態。漫才師や俳優にとっては、大いに仕事に支障をきたす。
――そういう時期があるのは、当たり前、なんでしょうか?
「みなさん通っている道だと思います。だから僕も“ああ、来たな”と。むしろありがたい壁でもあるんですけど、でも、思い出すだけでも怖いくらいです」
――そのときに西島さんと井浦さんに?
「『真犯人フラグ』の現場でも、セリフが言えなくなってしまったんです。それで現場をしばらく止めてしまいました。そしたら西島さんが、“坂東くんは、決して間違ってないから。あなたの芝居は大丈夫だよ”って言ってもらって。そのときにスッといろんなものが落ちて、堅くなっていたものが溶けた感じがしました。それでそのシーンを乗り越えることができたんです。本当に感謝しています」
――聞いているだけで、こちらにまで響く言葉ですね。
「西島さんのその一言があるのとないのとでは、僕の精神的なダメージって全然違っていたし、その言葉なしでは、なかなか抜けることができなかったと思います。西島さんとは、そのあと『ユニコーンに乗って』でも、立て続けにご一緒できました」
――また、まったく違った個性的なキャラクターでしたね。
「西島さんが一緒でめちゃくちゃ安心感がありました。初日にバーっと難しいセリフを羅列するシーンがあったんです。でも、横に西島さんがいたから乗り越えられました。
OKが出た瞬間に、西島さんが真っ先に拍手してくれて。ちょっと泣きそうになりました。大好きです。好きすぎて“ご飯に行きましょう”とか連絡できないくらい。『きのう何食べた? season2』では共演シーンはなかったんですけど、また西島さんと同じ作品に出られて嬉しかったです」