2017年のデビュー以来、坂東龍汰はまったく印象の違う役を演じてきた。ドラマ『真犯人フラグ』の配達員、『ユニコーンに乗って』のプログラマー、『きのう何食べた? season2』のケンジの同僚の美容師、W主演映画『フタリノセカイ』でのトランスジェンダー…多彩な輝きを見せる坂東さんにとってのTHE CHANGEとは。【第2回/全4回】 

坂東龍汰 撮影/冨田望

 「僕も砂時計持ってますよ」
 
 テーブルに置かれた、当サイトのアイコンでもある砂時計に気づいて手に取り、眺めながら坂東さんが話しはじめる。
 
「これとおんなじサイズの砂時計。ゴールドです。使ってはいないですけど、テレビの横に置いてます」
 
 そう言って人懐こい笑顔を見せる坂東さんは、アメリカのニューヨークで生まれ、北海道で育った。通っていたのは、シュタイナー教育の学校。子どもたちひとりひとりのユニークな個性を尊重することで知られ、カリキュラムには演劇もある。
 坂東さんは、高校時代にニュージーランドへの留学経験もある。そうした育ちを、坂東さん自身、「表現者としての強み」として自覚していると話す。
 
「家族も学校も、周りにいた人たちみんな、否定的な人がひとりもいなかったんです。そうした環境で育ったことは、僕が根拠のない自信を保てているベースになっているのかな、と思います」
 
――学校でも家庭でも?
 
「そうでした。“これやってみたい”とか“これ見たい”とか、興味を持ったことを自由にさせてもらえる環境でした」