今年最も縁起が良い日とされる元日に入籍!
詩人・谷川俊太郎さんも好きな作家の一人だそうだ。
「私、スヌーピーが好きなのですが、谷川さんが翻訳を手掛けられているんですね。それと好きなアニメでジブリが制作に携わっている『レッドタートル ある島の物語』という作品があって、この映画のキャッチコピーを谷川さんが書かれているんです。谷川さんが書かれた詩を読むと、いつも“いいなぁ~”って思うんですね」
──どんなところが「いいなぁ~」って思えるんですか? と尋ねると、「それは難しい質問ですね」と苦笑しつつもこう答えてくれた。
「詩って、その時の自分の状況によって刺さるモノが変わってくると思っていて、それを楽しんでいる感じなんです。今日はこの言葉が自分に届くな~とか、この詩に書かれている気持ちがやっと判るようになったとか。そういう部分に私は面白さを感じています」
松井さんが谷川さんの作品群の中でも特に好きなのは『幸せについて』(ナナクロ社刊)。この中の「幸運は神頼み、幸福は自分頼み」という一節が一番お気に入りだそうだ。
「『幸せの真理』ってこれだよなって思える一節ですよね。納得というか腑に落ちた感じがしましたね」
プライベートでは今年1月1日に結婚したばかり。この日は天赦日と一粒万倍日と天恩日が重なって、今年最も縁起が良い日だと言われた。とすれば、プライベートではどこか変化があったかと思われたが、「それが無いんですよ。よく訊かれるんですけどね。すみません。ご期待に沿えず、ごめんなさい。面白い答えじゃなくて」と笑いながら答えてくれた。
最後に、今後どんな風に変わっていきたいかを尋ねてみた。
「常に穏やかな人でいたいなと思っています。心広く、イライラせず、何事も大きく受け止められるような器の広い人間に成りたいですね。そうなれば、みんながハッピーかなって思うんですよ。私自身も、日々変わっているとは思うんですけどね」
これからも日々変わっていく松井さんに興味が尽きない。
松井玲奈(まつい・れな)
1991年7月27日、愛知県生まれ。O型。2008年デビュー。主な出演作は、映画『よだかの片思い』、NHK朝ドラ『まんぷく』『エール』、大河ドラマ『どうする家康』など。24年3月8日には映画『ゴールド・ボーイ』が公開。18年小説家デビューし、翌年初の単行本『カモフラージュ』を刊行。23年12月より「小説すばる」にて『カット・イン/カット・アウト』を連載中。
●作品情報
映画『ゴールド・ボーイ』
3月8日(金)より全国ロードショー
配給:東京テアトル/チーム・ジョイ
監督:金子修介出演:岡田将生、黒木華、羽村仁成、星乃あんな、前出燿志、松井玲奈、北村一樹、江口洋介
沖縄の有数企業・東ホールディングスの会長夫婦が崖から転落し死亡した。警察は事故として処理しようとするが一人娘である静(松井玲奈)はそのことに対し疑問を抱く。その頃、静の夫である昇(岡田将生)の前に朝陽(羽村仁成)ら3人の子供が現れる。そして朝陽は昇にある動画を見せる……。中国の動画サイト「iQIYI」で総再生回数20億回を誇るアジア最高峰ドラマ「バッド・キッズ 隠秘之罪」(邦題)の原作小説を、舞台を沖縄にして日本映画化したクライム・エンターテインメント。