「江口洋介さんのバンドのサポートメンバー入り」はたまたまだった
バービーが解散した当時、エンリケさんはまだ28歳だったという。
「解散の前後くらいに、江口洋介さんのバンドのサポートメンバーの話をいただいていた。やりたいって言ったら、まさかのバービーの解散で、すぐに翌週からリハに入っていました。だから、解散後にあらかじめ加入のプランがあったわけではないんですよ。そこから永井真理子ちゃんのバックバンドにも声を掛けてもらった。
よっちゃん(シンガーの大沢誉志幸)のバンドは、バービーにいた頃に参加しました。よっちゃんが一緒にやりたかったメンバーを集めたバンドで、ほかにはDER ZIBET(80年代に活躍したロックバンド)のHIKARUがいたかな」
楽しそうに、大沢さんとのエピソードを語るエンリケさん。バービー以外の経験が、のちの浜崎あゆみさんのバックバンドの参加につながっていく。
「よっちゃんっていうと、俺の中では大沢誉志幸なんだけれど、世間ではギタリストの野村義男さんみたいね(笑)。俺が浜崎さんのバックバンドに声を掛けられたのは、意外性だったんじゃないかな。エイベックスの人からも“エイベックスのアイドルなんです”って紹介された。
その後のブレイクは予想していなかったって思う。でも彼女の根性は大したもんだったね。エイベックスからは、“バックバンドに、野村義男さんって知っていますよね。彼がいるんです。彼がぜひエンリケさんとやりたいって言っているんですよ”って誘われた。でも、あとで聞いたら、野村さんのほうには“エンリケさんがやりたいって言っているんです”って誘っていたらしいけれど(笑)」