「包み込んでくれる優しさに、グッときました」

 それぞれのキャラクターに思い入れのある2人だが、相手のキャラクターにも深い愛情を見せる。

金子「甲斐は感情を表に出さず、結果を見ずに先にあきらめている部分もあるんです。でも、最終的に浩国には心の内を見せてくれる。それは、だいぶキュンとするので、世の方々はみんな落ちちゃうと思います」

野村「浩国は本当に優しくて、全部を受け入れてくれる、包み込んでくれる優しさに、グッときました。僕自身もそれを感じていたからこそ、甲斐も感情を表に出せたんでしょうね。そこでお互いの関係性の変化や心情の変化が鮮明に描かれているので、ぜひ最終回までしっかり見ていただけたらうれしいなと思っています」

金子「繊細な感情の動きは、このドラマの魅力のひとつだと思います。それに毎話、料理シーンがあったり、浩国が料理を食べて少しずつ人間らしさを取り戻すところも魅力的なポイントなので、ぜひ注目していただきたいです」

金子隼也 撮影/冨田望

――作品の中で、生きるために必要なもの、おいしいごはんやおだやかな睡眠などが丁寧に描かれていますが、おふたりが生活する上で元気を出すために必要なものはなんですか?

野村「僕は週3~4回、筋トレをやっているんですけど、やっぱり筋トレは体も心も元気になるし、ストレス解消になります。高校時代からずっと継続しているので、欠かせないものです」

金子「僕はラーメンと睡眠と散歩、カフェ巡りですかね。インドアなので家にいることが多いんですけど、台本を読んだりして行き詰まったときに、30分くらい散歩して、“よし、次だ”という気持ちの切り替えになっています。

 あとは睡眠が本当に大事だと思います! 僕は3時間しか寝られない……みたいになると、すぐに体調を崩してしまうので、一定時間は確保したいです。ラーメンは大好きで、週1ペースで食べてます」