日曜劇場『下剋上球児』のピッチャー根室くん役で一躍脚光を浴びた兵頭功海。2019年に俳優デビューし、テレビドラマ初出演となった特撮ドラマ『騎士竜戦隊リュウソウジャー』ではカナロ / リュウソウゴールドを演じた。2023年は『下剋上球児』のほかにも『ドラフトキング』『CODE-願いの代償-』といった話題作に出演。キャリア5周年を迎えた兵頭さんがTHE CHANGEを語る。【第4回/全4回】

兵頭功海 撮影/冨田望

 いまや自分自身が映画に出る側の人となり、主演映画『18歳のおとなたち』が全国公開中の兵頭さん。子どもの頃から、家族みんなで映画を楽しんできたと振り返るが、なかにはトラウマ級に残っている作品もあるとか。

「小さい頃に観たウィル・スミスさん主演の映画が強烈で。たくさんのロボットたちが地下にいて、それが地上に出て来て人間と戦うんです。『アイ,ロボット』かな。いまだにあのビジュアルが鮮明に浮かんで……。
 ロボットが感情を持ち始めるとか、当時は笑い話だったりしましたけど、映画って未来を描くとかいうじゃないですか。将来起きそうなことを描いていて、実際、その通りに起きたりする。だからこういうことが本当に起こったらやばいなって、子どもながらに“怖え!”って思いながら観ていたんです。それでいまだにロボットが苦手なんですよね……」

――そうなんですか!?

「この前、マネージャーさんとご飯に行ったときに、ロボットが注文を取りにくるカフェだったんですよ。“コワ!”って声出ちゃいましたもん。ここまで来たかって。もうどんどんそうなりますよね。携帯とかも、“Hey! Siri”とかって言ったら反応するのとかって、僕、めっちゃ怖いんですよ。だって、ずっと聞かれてるんですよ、Siriに」

――いろいろ想像してしまいますね(笑)。それにしても、そんなに映画好きのご家族なら、いまの兵頭さんの活躍は大喜びですね。

「直接、観たとは言ってこないんですけど、久々に会ったときとか、話を聞いていると、“あ、観たんだ”と思いますね」