中条だけに明かした江口のりこの悩みとは
――江口さんにはどんな趣味があるのでしょう。
「お料理を自分でされると言ってました。調理器具の話とか、こういうものを作るとか。私、江口さんって、ファミレスで食べちゃうみたいなイメージを持ってたんです。時間をあまりかけずに食べるというか。かわいい一面があるんだなと思いました」
――本編で江口さんがボートを披露されています。中条さんも主演映画『水上のフライト』(2020)でパラカヌーに挑戦されていました。
「そう! そのお話もしました。優子ちゃんがすごくボートが上手な設定で。江口さんはとてもストイックな方なので、“すごく難しい”と悩んでいました。休みの日もボートの練習をしていて、すごいエネルギーを注いでいました」
――中条さんからは何か言葉をかけたのですか?
「乗ってバランスを取るだけでもすごく難しいのを知っていたし、そんな簡単に上手にはならない競技だと分かっていました。江口さんが“できないんじゃないか”と言っていたので、悩み過ぎないように、そういったお話をしていました。それでもやっぱりストイックに練習を続けていましたね。それでボートを教えてくださっているチームのみなさんとすごく仲良くなって、ボートをやっているときが一番楽しいと言っていました」
――実際にカヌー経験者の中条さんとお話できたのは、江口さんも嬉しかったでしょうね。
「“気持ち分かりますよ”と伝えてました。私も1か月以上練習して、本番でやることによって追い込まれて急激にうまくなった感じでした。江口さんも短期間で忙しい中、練習されていて、それでもあんなに上手にできていたので、本編を見たときには、個人的にかなり感動ポイントでした」
――中条さんだから、できた話も多かったのかもしれません。
「江口さんが私に対して、だんだん心を開いてくださっている感じは伝わってきました。一緒に過ごしながら、本当に映画の中の早希ちゃんと優子ちゃんみたいだなと思っていましたね」
27歳の中条さんに、43歳の江口さん。世代は違うが、中条さんの持ち前の明るさで、グンと距離を縮めることができたのだろう。
中条あやみ(なかじょう・あやみ)
1997年2月4日生まれ、大阪府出身。14歳で芸能界に入り、’11年に「ミスセブンティーン」グランプリに選ばれる。翌年、俳優デビュー。’14年に『劇場版 零 ゼロ』で映画初主演を務めた。今田耕司とともにMCを務めた『アナザースカイ』(日テレ系)や、『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ系)をはじめ、バラエティ番組やCMへの出演も多い。主な出演作に映画『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』(2017)『覆面系ノイズ』(2017)『ニセコイ』(2018)『雪の華』(2019)『水上のフライト』(2020)『劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(2023)、ドラマ『白衣の戦士!』(日テレ系)『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(NHK)『君と世界が終わる日に』(日テレ・Hulu)など。最新作は江口のりことダブル主演を務める映画『あまろっく』。
●作品情報
映画『あまろっく』
監督・原案・脚本:中村和宏
脚本:西井史子
主題歌:ユニコーン
出演:江口のりこ、中条あやみ、松尾諭、中村ゆり、笑福亭鶴瓶 ほか
(C) 2024 映画「あまろっく」製作委員会
配給:ハピネットファントム・スタジオ
2014年4月19日より全国公開