フリーアナウンサー加藤綾子さんそっくりの顔に、タンクトップの裾からハミ出た鏡餅のようなお腹の肉を揺らすーーいちど見たら忘れられないギャップを持つ芸人、餅田コシヒカリさん。相方は、ネタ作成者にもかかわらず、究極の“じゃないほう”な存在感を発揮する小野島徹さん。男女コンビ、駆け抜けて軽トラのふたりに聞く、THE CHANGEとは。【第2回/全5回】

駆け抜けて軽トラ・餅田コシヒカリ 撮影/三浦龍司

 陽光が似合うさわやかな青いスウェットと黒色のロングスカートをかわいらしく着こなす、駆け抜けて軽トラの餅田コシヒカリさん。思わず「とてもかわいいですね!」と伝えると、相方の小野島徹さんが言う。「でもこの人、すごい汚部屋に住んでいたんですよ」、すると餅田さんも「最近はちゃんとキレイにしているから、そういう雰囲気が出ていなくてよかった」と笑う。

ーー汚部屋って、どんな汚部屋だったんでしょう。

小野島徹さん(以下、小野島)「めちゃくちゃくさい! 足の踏み場もないという感じで、とにかくゴミだらけ」

餅田コシヒカリさん(以下、餅田)「ゴミ! って感じですよね。捨てに行かないし」

小野島「世界のゴミが集まる浜辺みたいな。でも土足で入ろうとすると“やめてください!”と言うんです、一丁前に。”家じゃなくて外だ”と言いましたけどね。卵のパックがトイレに落ちていたりするんですけど、理由を聞いてもなんら納得のいくような返答は返ってこないんです」

餅田「自分でもわからないんですよ。そこにあるのが普通というか……」

小野島「ベランダに炊飯器が落ちていたりとか。中身、入ったままですよ?」

餅田「捨て方がわからなくて。とりあえずベランダに置いておいたんです」

小野島「部屋からベランダへの境目がなくて、窓が開けっ放しで地続きなんですよ。3階に住んでいたんですが、鳩がめっちゃ見に来てました。“ここ、住めるのかな?”みたいな顔をして」