浅野ゆう子に誘われたことが今につながるチェンジ
大河ドラマ『利家とまつ〜加賀百万石物語』(NHK)の前田利家、『美味しんぼ』(フジテレビ系)の山岡士郎、『白い巨塔』(フジテレビ系)の財前五郎……誰もが夢中で見た作品の中で、唐沢寿明は常に、彼にしか出せない圧倒的な魅力を放ってきた。彼の俳優人生において、大きくかじを切った瞬間はいったいいつだったのか。
「1990年に『男について』(TBS系)というテレビドラマでご一緒した浅野ゆう子さんから声をかけていただいて、いまのプロダクションに入ったときですね。あれがなかったら、どうなっていたかわからないし、いまに通じる一番の分かれ道だったね」
唐沢がプロダクションを移ったのは、大河ドラマ『春日局』(NHK)で主人公であるおふくの息子・稲葉正勝役を演じて話題になった直後のことである。その2年後、唐沢はドラマ『愛という名のもとに』(フジテレビ系)で爽やかな好青年の高月健吾を演じ、実力派人気俳優の座を射止めた。
「俳優というのは、役をいただかないことには力を発揮できない仕事で、役と巡り合うのは、人との出会いなんだよね。ぼくは、この出会いに恵まれていると思う。もちろん、自分で頑張ったこともたくさんあるけど、みなさんに愛される作品に出演してこられたほとんどが、人との出会いに恵まれたおかげだと思ってる。ラッキーな人間なんだよ、きっと」
唐沢寿明(からさわ・としあき)
1963年6月3日生まれ、東京都出身。’87年に舞台『ボーイズレビュー・ステイゴールド』でデビューし、映画、テレビドラマで活躍。主な出演作は、大河ドラマ『利家とまつ〜加賀百万石物語』(NHK)、『白い巨塔』(フジテレビ系)、『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS)、『フィクサー』シリーズ(WOWOW)、映画『ラヂオの時間』、『20世紀少年』シリーズなど。声優としてはアニメ映画『トイストーリー』シリーズでウッディの声を務める。
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原作:佐藤愛子
監督:前田哲
脚本:大島里美
出演:草笛光子
唐沢寿明/藤間爽子、片岡千之助、中島瑠菜
オダギリジョー、清水ミチコ、LiLiCo、宮野真守、石田ひかり、三谷幸喜
木村多江、真矢ミキ
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/90-medetai/