Snow Manにトシちゃん……普段は〝推し活に熱心な冬美ちゃん〟

 すっぴんにジャージの、坂本冬美……。とてもじゃないが、想像するのが難しい。

「お仕事ではきれいに私をつくっていただき、別世界に連れて行ってもらっていますが、普段の私はごくごく普通……いえ、普通の方以下で、おばさんを通り越してオヤジ化してしまっています。あ、でも、トシちゃんを見ているときは中学生の私に戻りますね。田原俊彦さんは私にとって永遠のアイドルなので」

 テレビで『哀愁でいと』を歌う姿に恋をして以来、ビョン様に心惹(ひ)かれた時期はあったものの、トシちゃん一筋だった坂本だが、最近は他に気になるアイドルが出てきたという。

「どうしましょう……あまりあちこちで〝好き〟と言い過ぎて、もう口に出すのはやめたほうがいいのではと思い始めているのですが……Snow Manの目黒蓮くんです! あるとき何気なく見ていた歌番組で〝あれっ、なんかちょっと違うわ〟と注目したのが始まりですね」

──どこが「違うわ」と思われたのでしょうか?

「どことなく昭和の香りがして、でも男気も感じる。ああ、いいなぁ、ステキだなぁ、と。生でパフォーマンスを拝見したら、Snow Manのみなさんは、ダンスはお上手だし、メンバーの仲がいいし、礼儀正しいし……陰ながら応援しています」

 そう語る坂本の表情は、少女のようで、アイドルに夢中になることは女性にとって元気の素であると感じる。

「本当に、そう。トシちゃんにお仕事でお会いしたり、ときに一緒に歌わせていただたりすれば胸がときめき、Snow Manを母親目線で〝がんばれ!〟と応援し、韓国ドラマで疑似恋愛をし……。一方、歌のお仕事では物語の主人公を演じられる。そういう意味では、プライベートでもお仕事でも十分に満たされていて、現実で恋愛したり結婚したりというのは、もういいかなという感じですね」

坂本冬美 撮影/有坂政晴