人気グループ・INIやME:Iを輩出した『PRODUCE 101 JAPAN 』シリーズなどの公開オーディション番組で、ダンストレーナーとして若きスターの卵たちを導く仲宗根梨乃。前向きで飾らない人柄ながら、凛とした佇まいなどで幅広い世代から親しまれている。そんな彼女の「THE CHANGE」に迫る【第1回/全5回】

仲宗根梨乃 撮影/冨田望

 もともとはエンタテインメントの本場、アメリカで世界的ダンサーとして活躍してきたプロフェッショナル。ジャネット・ジャクソンやブリトニー・スピアーズ、グウェン・ステファニー、ジャスティン・ビーバーら、超が付くビッグスターと共演を重ねてきた。その出発点で最大の“THE CHANGE”は、幼いころに出会ったマイケル・ジャクソンだという。

「物心つく前から踊るのが好きで、幼稚園のお遊戯会でも、自分の出番じゃなくてもずっと踊ってるような子供でした。そんな自分が、小学5年生のときにマイケル・ジャクソンに出会ってしまった。もともと母が好きで、映画『ムーンウォーカー』を一緒に見たんですよ。  

 マイケルがステージで踊ったり歌ったりするたびに、世界中の人が絶叫するんです。あんなふうに人が体を動かしてパフォーマンスできることが信じられなかったし、それを見る人たちが気が狂わんばかりに熱狂している姿も初めて見ました。もう、衝撃でしたね。あまりのショックと興奮に、見終わることには“オレは、将来、マイケル・ジャクソンになる!”って決意をしていました。ファンになったとかじゃなくて、マイケルになろうと思ったんです(笑)」

 さらに、追い打ちをかける出来事が中学2年のときに訪れた。仲宗根さんの人生を決定づけたという。