鮮烈なデビューを果たしたオーディション番組『ASAYAN』
オーディション番組『ASAYAN』(’95年~’02年・テレ東系)では、随時オーディションの模様が放送されていた。13歳にして大物オーラをまとっていた後藤さんの存在は、すぐにお茶の間の注目を集めた。
「オーディション自体もどうやって進んでいくのか理解していなくて、右も左もわからない状況でしたね……。合宿ではみんなが練習を頑張っているのに、私は早々に布団を敷いて寝ていたり。朝のお経の時間も、座りながら寝ていたりとか……(笑)。まだ子どもだったとはいえ、自分の行動をみると非常識で怖いですよね」
圧倒的な存在感で、プロデューサーであるつんく♂氏から「10年に1人の逸材」と言わしめた。しかし「自分ではどうしてオーディションに受かったのか不思議だった」と語る。
「オーディションは2人合格予定だと聞いていたので、最初に自分が発表された後は、“あと一人は誰なのだろう。この子かな? ”って頭の中で想像していました。そうしたら、”後藤真希、以上です“ってなって、”えっ!”って驚きました。合格が決まった2日後には、すぐにジャケットやカレンダーの撮影が決まっていました」
――メンバーと初めて対面したときは、どんな気持ちでしたか?
「もう緊張しました! 初めて会ったときに、みんなの視線が自分に全部集まっているのを感じましたね。それまで人から見られるのって、国語の授業で教科書を音読するときくらいしかなかったので(笑)。メンバーにあいさつをする時点で、もう足がガクガクしちゃって緊張しました」