「逆にこれは宝塚と一緒だなと思ったのは」

 宝塚歌劇とエンタメ業界の会社はある種「同業他社」のようなもの。天真さんは演者の立場から、イベントなどを支える立場へ転身する、「THE CHANGE」に奮闘していたが、「組織の一員」として動くなかで共通点を見つけたという。

「逆にこれは宝塚と一緒だなと思ったのは、打ち合わせの時に、黙って聞いているんじゃなくて、どんなことでもいいから意見したほうがいい、というところ」と話す天真さん。そこには会社員時代のほろ苦い経験があった。

「サラリーマンのとき、打ち合わせ中に気づいたことがあってもどのタイミングで発言していいのか、また、そもそも自分は発言していい立場なのかわからなくて。途中から“これまずいんじゃないかな”と思いつつも、その場では飲み込むことがありました。そうするとあとあとやっぱりそれが問題になって、結局緊急打ち合わせになったりすることも。そのときに、気づいたことはとりあえず言ったほうがいいんだな、と強く思いました。

でも、最初は見逃したほうがいいこと、言ったほうがいいことの線引きがほんとうにわからなくて。自分の中でさんざん悩んだ結果、決意して言ったことが“的外れ”と言われたりもしました」