インスタグラムのフォロワーは780万人を超え、ファッションアイコンとして唯一無二のオーラを放つ水原希子。雑誌『SEVENTEEN』をはじめ、『ViVi』『MAQUIA』で専属モデルを務めるなど、モデルとして活躍。2010年に『ノルウェイの森』でスクリーンデビューを果たすと、以後も数々の作品に出演、俳優としても存在感を放つ。その活躍は国内だけに留まらず、世界中が注目する存在となった。今年の3月にLAに拠点を移し、更なる飛躍を続ける水原希子の“THE CHANGE”に迫る──。【第1回/全4回】
数々のファッション誌を飾ってきたモデルとして、また、映画やドラマでエッジの効いたキャラクターを演じる俳優として、さらにはデザイナーとしてなど、様々な発信を続ける水原希子さん。10月18日(金)より全国順次公開される映画『徒花-ADABANA-』では、クローン技術を手にした人間の生命と正面から向き合う一人の臨床心理士を演じている。描かれる世界は近未来だが、そこにある「現実」には心を揺さぶられたという。
「もう一人の人間が存在するという世界。ものすごく怖いし、怖いけどその中で共感してしまう部分もあって、そういう人間の恐ろしさと儚さとドロッとした部分と全部を感じ取れる作品だと思います。私が演じたまほろは臨床心理士で、その現実を目の前にするんですけど、常に居心地が悪いというか、自分の任務を遂行できないもどかしさを持っていたり、ゆらゆらと気持ちが揺らいでるみたいなところがあるんです。だから演じていても常に不安は抱いていました。監督の“OK!”と言ってくれる言葉だけを信じて、自分なりに手探りで演じた感じです」