自分のアイデンティティと日々向き合う

 アメリカ人の父と日本生まれの韓国人の母の間に生まれ、生まれはアメリカ。日本育ち。水原さんは自らのルーツと向き合う機会は多かったというが、LAでの生活を始めたことで、また新たなアイデンティティへの思いの「CHANGE」があったという。

「元々、アメリカで生まれたけど、ずっと日本で育ってきて、今またアメリカに戻るというのは自分でも意外なんです。ちょっとアメリカに対して苦手意識も持っていたので、本当に意識としては“CHANGE”になってます。アメリカで暮らすと自分のルーツに立ち返る感覚もあるんですけど、アメリカに暮らしつつ、“でも自分のルーツ日本だわ”と強く思ったり、自分のアイデンティティというものと日々向き合うんですよね。元々はミックスでハーフ、みたいなところでそういうアイデンティティが自分の意識の中心にあったんですけど、でももうちょっと複雑かも、みたいな思いになってるんです。アメリカという自分のルーツに立ち返りながらも、日本のことをすごく考えてるし、面白いなと思います」

 そんな水原さんに最近の生活の中での「CHANGE」をうかがうと、「いろいろあるんですけど…」と言いながら、スッと背筋を伸ばして笑顔で語ってくれた。

「最近の“CHANGE”は、モーニングルーティンですね。朝、瞑想を始めたんですけど、すごく面白いんです。瞑想をすると、自分の潜在意識を突きつけられるので、“私こんなことに執着してるんだ”、“この人のことをめっちゃ考えてたんだ”、ということに気付かされて、私はこういうことを考える癖がある、みたいなことがわかってくるんです。自分と近くなれた気がしますね」