テレビドラマはまだまだおもしろい
ーー撮影現場もナチュラルな雰囲気なのでしょうか?
「休憩時間はよくみんなで喋っている方かと。居酒屋主人の大倉孝二さんや女将の磯山さやかさんとは、お酒のつまみはなにが好き?どんなもの普段作る?などの話をしています。ドラマ内に出てくる居酒屋では焼き魚や炊き込みご飯など様々な料理が出てくるのですが、僕たちはシーン的に食べられないことが多くて、いい匂いだけを嗅いでお預け状態が続くので、腹ペコなときは食べれず悔しさを感じています」
ーー今後『嘘解きレトリック』をどんな作品にしていきたいですか?
「月9ドラマは、今まで様々なタイプの作品がありましたが、今作の『嘘解きレトリック』は今までにない異色の作品になっているかと。多くの名作を作り出した月9という枠で、この作品が新しい道を切り開き、ひとつの道筋になれば嬉しいです。そして、曜日や枠に関係なく、しっかり作り込んでいけば、テレビドラマもまだまだ凄いことができるんだということが伝ってほしいです。」
舞台での経歴が長く、初出演したドラマ『教場』(フジテレビ系)からはまだ4年しかたっていない。映像作品ではいろいろ探りながらの演技が続いているようだが、月9ドラマ『嘘解きレトリック』への出演は、間違いなく俳優人生の大きな転機となるだろう。今作でのさらなる飛躍を期待したい。
(つづく)
味方良介(みかたりょうすけ)
1992年東京都生まれ。小学生の頃よりミュージカルへの思いを強め、2011年『恋するブロードウェイ♪』でデビュー。以降、さまざまな作品に出演し、12年には『テニスの王子様』2ndシーズンで柳生比呂士役を演じる。16年には『新・幕末純情伝』に出演、翌年には『熱海殺人事件』で過去に風間杜夫・錦織一清・阿部寛らが演じてきた主人公・木村伝兵衛役を史上最年少で演じ、2022年までに5回主演を務め俳優としての幅を広げた。20年には映像作品に進出し、ドラマ『教場』(フジテレビ系)に出演。近年は映像作品への出演も多く、24年10月期のドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)では、主演の祝左右馬(鈴鹿央士)の親友で刑事である端崎馨役を演じている。