子役時代を経て、ドラマ『3年B組金八先生』(シリーズ4~)で金八先生の長女・乙女役で注目を集めた俳優・星野真里さん。子役から多くの人々を魅了してきた星野さんも、今では結婚して俳優の仕事と並行して、妻として、母として尽くす日々を送っている。そんな星野さんだが、先日自身の長女が指定難病「先天性ミオパチー」に罹っていることを公表した。星野さんのこれまで、そしてこれからのCHANGEを聞いた。【第1回/全5回】

星野真里 撮影/笹原清明 ヘアメイク/佐々木篤 スタイリスト/ヨシノ

 芯のある優等生──星野真里さんに抱くイメージは、これまでこなしてきた役柄のこともあってか、そんな感じである。そして取材の日、目の前に現れた瞬間もそれが崩れることはなかった。
 星野さんが俳優として歩み始めたのは小学1年生の頃であった。

「当時、弟がオーディションに受かってテレビCMに出演していたんです。もともとテレビが大好きだったので、その世界に出ていた弟が羨ましかった…というか、私もやりたいという気持ちがあって児童劇団に入ったんです」

 子役として活躍を続ける中で、1995年に大ヒットドラマ『3年B組金八先生』のシリーズ4で武田鉄矢演じる金八先生の長女・乙女役に大抜擢された。この乙女役は、2011年に放映された「ファイナル」まで続いた。星野さんはシリーズ4の撮影が終わったタイミングで児童劇団から、いわゆる芸能事務所へ移籍した。

「それこそ、小学生の頃からずっと“女優さんになりたい”と言っていて、“将来の夢は?”って訊かれても“女優さん”って答えていました。漠然とではありましたけどね。ご縁があって芸能事務所に入ることが出来たんですが、それからは“仕事とは何か”というような事をきっちりと教えてもらいました。ここがひとつの転換期だったと思います」