お姉さんの言葉に背中を押されオーディションに挑戦

ーー握手会に参加したりはしなかったんですか?

「別世界の存在だと思っていたので、会うなんて発想はなかったです。だいたい本当に実在しているかも分からなかったですし。
 高校生になると日本のドラマを見るようになり、“将来は日本でお芝居がやりたい!”と思い日本語の勉強を始めました」

ーー勉強方法は?

「本を買って、邦楽やドラマのセリフを聞きながら書く、を繰り返しました」

ーー7月に発売された写真集『奇跡と出会った瞬間』(KADOKAWA)の表紙の字は、ご自分の手書き。字がとってもかわいいですね。一人で勉強したんですか?

「そうです。家族は知らなかったし、友達はみんなK-POPが好きでしたから。そんな高2のとき、『GirlsAward』のオーディションを発見したんです」

ーーおお! ついに行動されたんですね。

「応募しましたが、ずっと不安でした。そこで姉に相談したら、“たぶん親には応援してもらえないだろうけど、自分の進みたい道を進むべき。人生は1回だし、自分のものだ”という内容の長文メールをくれたんです」

ーーステキなお姉さん!

「その言葉に背中を押されて応募して、最終審査まで行きました。そのタイミングで親に報告したらやっぱり反対されました。結果は落ちましたが、“もう怖いものはない”と思えて、それからはいろいろなオーディションに応募するようになりました」

ーー吹っ切れたんですね。

「はい。でも、高3になる前に親から“大学受験までは我慢して”と言われて、オーディションはいったんお休みしました。その頃は1日12時間以上勉強していました」