「総合格闘技(MMA)」を題材としたドラマ『レッドブルー』(MBS / TBS系)で主人公・鈴木青葉を演じるFANTASTICSの木村慧人さん。格闘技未経験の木村さんが日々、MMAの世界に没頭、その魅力にハマっているという。何事にも「ハマってしまう」性格だという木村さんが「演じる」という世界にハマっていくことになったきっかけは? 木村さんの「CHANGE」を生んだ作品について。俳優としての今後も含めて未来への思いも語ってくれた。【第1回/全3回】

木村慧人 撮影/冨田望

 プロ格闘家も愛読するという漫画『レッドブルー』の実写ドラマ化。その主人公・鈴木青葉を演じることになった木村慧人さん。前クールでは、ドラマ『顔に泥を塗る』(テレビ朝日系)でメイクや美容が好きな男子を演じていた。

「真逆の役ですよね。前作から体重を6キロ近く増やしました。筋トレも基本毎日やってます。格闘技の稽古は8月からだから3か月目くらいになりますね。出演のお話をいただいた時に、HIROさんから“慧人は体も効くし、いいんじゃないか”と言っていただいて、すごく嬉しかったです。原作を読んだときも、“こんな主人公が主人公らしくない作品ってあるんだ”って思えて、すごく面白くて、その作品に出演できるということで、嬉しかったです」

 質問者に強い目線を送りながら、「新しい自分を見せれるんじゃないかと思っています」としっかりと答える木村さん。言葉から意欲が伝わってくるが、格闘技への挑戦は決して簡単ではないはず。

「格闘技は見ることもほとんどなかったので、全くの初挑戦です。いつかやってみたいなという思いはありましたが、怪我の可能性もあるのでなかなか踏み出せなかったんです。正直、最初は格闘=怖いな、っていう不安もあったんですが、基礎から教えていただいたおかげで、楽しくなりました」