「プレッシャーだけが先走っていた時期でした」

ーーたしかに『全ア』にも書かれていないですね。

「本当に今となっては親に対して申し訳ない気持ちがめっちゃあるんですけど。とにかく“早く人生を変えたい。そのためには学校を変えなきゃいけない”というプレッシャーだけが先走っていた時期でした」

アレン様 撮影/三浦龍司

 勉強せぬまま受験に挑んだアレン様に訪れた結果は、「補欠合格」だった。

「でも一人キャンセルが出て、繰り上がりで入学できたのよね」

ーー塾の授業を寝ていたとはいえ、補欠でも合格するのはすごいことだと思います。

「倍率もすごく高い学校だったんですが、運を味方にしたんでしょうね。こうなるべくしてなったんだなって思いました」

ーー「中学受験するために塾に通う」という行動をしたからこそ、ですもんね。

「小学生でこの行動力とプレッシャーですからね。よほど自分を変えたかったんだな、と大人になって振り返るとよりいっそう思います。"小学校の友だちを捨てて、環境を全部変えたい”と思って中学受験したことは、人生の転機の一つです」

 親に言われて渋々中学受験を選んだわけではなく、「どうしても変えたい」という熱意があったからこそ、結果を引き寄せることができたのかもしれない。

アレン様
大物マダムタレント。生きる幻。中学時代に激しいいじめを経験し、非行に走り少年院に入院。高校に進学するも17歳で中退して上京する。19歳で初めて整形を行い、現在まで施術額は1億円を超える。2014年3月に『私の何がイケないの?』(TBS系)に出演したことをきっかけにタレントデビュー。2020年に『アウト×デラックス』(フジテレビ系)への出演で一般知名度が急上昇。近年は活動の場をSNSやYouTubeに移し、その一挙手一投足が常に話題となっている。イベントを開催すれば即ソールドアウト、最近では「アレン様の写真を待ち受けにすると幸運が訪れる」という伝説まで誕生した。

書籍『全てアレン様が正しいでございます』公式ページ
https://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=35469