「日常ではあり得ないものを想像して」

――例えば、織田信長や空海のような歴史上の人物から、『浦安鉄筋家族』や『聖☆おにいさん』といった、思いっきりギャグに振り切ったキャラクターまで、様々な役を演じる楽しさをどんなところに感じますか。

「基本的に自分が役を演じる上では、いくらリアリティがある役でも、僕の中では全部があり得ないものとして捉えています。なので、日常ではあり得ないものを想像して、そこに入って実際に体験するという経験は、どんな役であっても面白いですね。それに、作品というのは自分一人ではできないので、皆さんと一緒に作り上げる作業も好きです。

 僕らの仕事は作品をお客さんに見てもらって初めて完成するので、見ていただいて、いろいろな感想や意見をもらえることも自分の中ではすごく刺激的です」

――役によって別人のように見えるのがすごいなと思いながら毎回作品を見ているのですが、演じている時はどんな気持ちでいますか?

「僕自身、作品ごとに新人の気分になるといいますか、毎回新鮮な気持ちになります。それぞれやっていることが全然違うので、毎回職業が変わるような気持ちになるのがすごく面白いし、楽しいです」

――現在32歳。役者としても、一人の男性としても脂がのってくる年ごろかと思いますが、今まで演じたことがない、これから挑戦してみたい役を教えてください。

「やってみたい役かぁ。う~ん、なんだろう(考え中)」