デビューから3年でNHK連続テレビ小説『ウェルかめ』ヒロインに抜てき
デビュー後、倉科さんはグラビアでの活動を経て俳優業へと進む。そしてデビューから3年後、オーディションを受け、NHKの連続テレビ小説『ウェルかめ』のヒロインに選ばれる。まさに順風満帆だったのだが……。
「オーディションは何度か受けて、残り数人のところまでいったり悔しい思いはしていたので、ヒロインに選ばれたときは、こんな人数から選んでくださったんだって、すごくうれしかったです。ただ、実際にやってみるととても大変で、そのころの記憶もあまりないんです」
10か月におよぶ収録。若い身で座長を務めるという重責。朝ドラヒロインが過酷であることは、想像できる。倉科さんは当時のことを、考え考え、語ってくれた。
「グラビアから始まって、少しお芝居をやらせていただいている中で、まだ右も左もわからなくて、なにが正解かなにが間違っているのかわからない状態でした。だから、本当に難しかったですね。撮影するシーン数も多いので、台本をたくさん抱えて、覚えては出して覚えては出しての繰り返しでした。監督も回を重ねると変わるので、そのたびにコミュニケーションも変わりますし。
私の事務所は当時、先輩の俳優がいなかったので、困ったときに同じ境遇の相談ができなかったんです。会社の方たちも俳優のマネジメントは初めてだったので、お互いにどうしたらいいんだろうねって、話しながらやっていた感じですね」