主人公・まどかには共感できる部分がある
節約家のまどか――昼食は自前の弁当で家では段ボールをテーブル代わりに使う! という、最近のラブコメでは(ほとんど)見ないキャラ設定だ。
「まどかちゃんはすごく真面目でお仕事に対して真っすぐなんです。ちょっと不器用なところや、堅過ぎる部分があって……。でも、そこが逆に可愛いくもあるんです。きっと、恋愛に対しても、そこまで経験があったわけでもないでしょうし、昴のいろんな行動に対してピュアな反応をしてしまうところもすごく可愛らしくて。ほんとに強くて自立している女性なんですけど、どこか守ってあげたくなるような、ちゃんと乙女なところもあって素敵だと思います。
私は、まどかほど真面目というわけではないですが、お仕事に対する考え方とか、自分を曲げない、ほんとにこれだけは譲れない、自分のやりたいことはやる……というところは似ていると思います。なので、まどかが目的達成のために自分の犠牲をも恐れないというのは、共感できる部分があります」
──台本を読んで、いかがでしたか?
「ドラマ自体は30分の作品ですが、本当に毎話毎話の展開がジェットコースターのように激しく進んでいく……というのがとても面白いです。昴がちょっとクスっと笑ってしまえるような愛すべきキャラで、最初は、育ってきた環境も含め何もかも違うちぐはぐ感のある二人が、物語が進むにつれてどんどん距離が縮まっていくのはピュアで可愛らしく思いました」
御曹司・天堂昴を演じるのは永瀬廉(King&Prince)。
「無口でクールなイメージ、人とはそこまで深く関わらない……そんなイメージがありましたが、実際にご一緒してみて気遣いのプロだなという印象になりました。座る時に椅子をサッと引いて下さったり、撮影中にモニターがよく見えないなと思っていたら見える位置に誘導して下さったり。すごく紳士的なんです。その一方で捉えどころがないといいますか、何を考えているのかあまりわからないところもあって、ちょっとミステリアスだなって…(笑)」
今回はどんな演技プランを考えているのだろうか。
「私の役は永瀬さんのお芝居を受けることが多いですが、私の中での永瀬さんがクールなイメージしかなかったので、現場でどんなお芝居をされるのかワクワク感があって、それに対してしっかり受けたり突っ込んだり、するどくスパっとセリフを言えるように意識して撮影に臨んでいます」
(つづく)
山下美月(やました・みづき)
1999年7月26日、東京都生まれ。O型。T160㎝。2016年9月にアイドルグループ「乃木坂46」に第3期生として加入。21年にリリースされた26thシングル『僕は僕を好きになる』で初センターを務める。24年5月に同グループを卒業。俳優として、ドラマ『着飾る恋には理由があって』、『舞いあがれ!』、『さらば、佳き日』、『Eye Love You』、映画『日日是好日』、『映像研には手を出すな!』、『六人の嘘つきな大学生』などに出演。女性ファッション誌「CanCam」の専属モデルも務める。公開待機作に『山田くんとLv999の恋をする』(2025年3月25日公開予定)がある。
【作品情報】
火ドラ★イレブン『御曹司に恋はムズすぎる』
脚本:大北はるか
演出:本橋圭太 松本喜代美 塚田芽来
出演:永瀬廉(King&Prince) 山下美月 西畑大吾(なにわ男子) 小関裕太 中村里帆芹澤興人 筒井真理子 鹿賀丈史
2025年1月7日(火) 夜11:00~ カンテレ・フジテレビ系にて放映スタート
https://www.ktv.jp/koimuzu/
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