大学生のころに訪れたインドネシアで知った自身のルーツ
そんな「自身の原点」を前向きに捉えられるようになった「THE CHANGE」は、高校生の頃、インドネシアに住む母方の祖父が亡くなったことだったという。その時プジョルジョさんにとって、会う機会が少なかった祖父の死は、どこか他人事だった。
「亡くなったと聞いても泣けなかったんです。このままではダメだと思い、大学生のころに自分のルーツを知るべく単身インドネシアへと向かいました。その時、親戚が小さいころの私と祖父の思い出をたくさん話してくれたんです。
バイクに乗せて買い物に連れて行ってくれたこと、
インドネシアの遊びや食べ物を教えてくれたこと。
お腹を壊した私を病院に連れて行ってくれたことなどいろいろ教えてくれました。
小さいころの思い出だったので聞いても記憶にはなかったんですが、どこか懐かしい気持ちも同時にありました。
その時にようやく自分のルーツがインドネシアにあると肌感覚でわかったんです」
インドネシア語の勉強を始め、それまでは隠していた「プジョルジョ」という名前も積極的に名乗るようになった。それからは「驚くほど良いことばかりが起きた」という。