EXILEの復興支援ソング『Rising Sun』に心を動かされて
その福島を襲った２０１１年の東日本大震災。ダンスに打ち込んでいた１６歳当時のことを、克明に覚えていた。
「３月１１日の揺れは、ダンスを踊っているときに起きたのを覚えています。 “僕に何ができるんだろう”と、もどかしく思いながら、途方にくれる気持ちもありました」
そして復興を目指して日本がひとつになろうとしていったこの年、憧れていたＥＸＩＬＥとの距離が近づいた瞬間があった。
「ＥＸＩＬＥが復興支援ソングとして『Ｒｉｓｉｎｇ Ｓｕｎ』を掲げて、日本と世界を元気にしようと宣言してパフォーマンスをしていた姿を見て、僕は音楽やパフォーマンスで日本を勇気づけられる存在になりたいと、より強く思いました。１３年がたって、福島を思いこの土地に来た方や、震災にもめげずに住み続けてきた方にも元気を与えられる機会にやっと出合えました」
ドラマの中では南相馬市らしく、甲冑をまとった姿にも挑んだ。第二の故郷ともいえる福島の文化も、番組を通じて知ってほしいと伝える。
「実在する人物がもとになったドラマなので、福島の馬の文化なども知ってほしいです。それに、福島に住んでいない皆さんにこそ楽しんでもらいたいと思います。その土地に興味を持っても、移住するってなかなかできない決断だと思います。彼らがそれだけの覚悟を持って惹（ひ）かれた場所にはどんな人がいて、どんな文化があるのか、ぜひ注目してください」
佐藤大樹（さとう・たいき）
１９９５年１月２５日生まれ、埼玉県出身。’１４年にＥＸＩＬＥにパフォーマーとして加入し、’１７年からはＦＡＮＴＡＳＴＩＣＳのリーダーとしても活動を始める。主な出演作にドラマ・映画『ＨｉＧＨ＆ＬＯＷ』（２０１5～２０19）シリーズ、ドラマ『ワイルド・ヒーローズ』（日テレ系）『ｌｉａｒ』（毎日放送）、『降り積もれ孤独な死よ』（日テレ系）、映画『４月の君、スピカ』（２０１９）、『小説の神様 君としか描けない物語』（２０２０）、『逃走中 ＴＨＥ ＭＯＶＩＥ』（２０２４）などがある。
ヘアメイク：大木利保【CONTINUE】／スタイリスト：平松正啓
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