今やテレビで見ない日はないブレイクを果たした村重杏奈さん。HKT48の卒業から3年。「邪道」と語るアイドル時代から、解禁された恋愛模様、充実の活躍を見せるバラエティ番組への思いについて語り尽くしていただきました。【第1回/全2回】

村重杏奈 撮影/小島愛子

――公開中の映画『悪鬼のウイルス』では、映画初出演にして初主演を務めました。

「バラエティ番組の収録が続く中で突然いただいたお話だったので、びっくりしました。“村重が映画に!?”って」

――プレッシャーはありましたか?

「いえ、プレッシャーを感じる間もなく顔合わせだったので、意外と気楽でした。主演だって思い込む暇もなかったですね(笑)」

――物語は神隠しの噂のある旧石尾村を訪れた、日名子(村重杏奈)、智樹(太田将熙)、颯太(桑山隆太)、奈々枝(華村あすか)の4人の若者が惨劇に巻き込まれる……というホラーサスペンスです。

「村重、正直ホラーが苦手なんですよ。でも、バラエティ番組で心霊スポット巡りとかやっているので、身近な存在ではあるんです」

――撮影中に本当に怪奇現象が起きた、というあるあるも……。

「まったくなかったです。出そうとしちゃだめなんですよ。怖いからこそ楽しくしてなきゃなので、場を盛り上げようとしていました。ただ、ロケ地が廃墟みたいな場所だったので、トイレに行くのはマジで怖かったです」

――現場ではみんなを引っ張る感じでしたか?

「いや、逆でした。映画史上初めてくらいの“引っ張ってもらった主演”だと思います(笑)。最初は、主演らしく、たくましく、しゃんとしていたいって思ったんですけど、全部が初めてだからそんなこともやってられなくて。皆さんに教えてもらうことしかできませんでした。共演者にアドバイスをもらうっていう立ち位置でしたね」