現場では役名の“日名子”って呼ばれた

――演じた日名子は4人の中では一番大人なキャラクターでした。

「お嬢様なので育ちの良さは出さなきゃな……というのは意識しましたね。下ネタNGな感じとか(笑)」

――村重さんご自身も近年の目標に「品を取り戻す」を掲げていました。

「村重は大雑把なところがあるので、そこががさつに見えちゃうのかな〜って思うんですけど、日名子はそう見えるように自分を作っているので、私とは違うかなって。試行錯誤しながら演じましたけど、難しかったですね」

――演じがいがあったと。

「そうとも言うんですね(笑)。一番ビックリしたのは、現場では役名の“日名子”って呼ばれたことです。村重はバラエティで育っていて、自我が強すぎるところがあるんですよ。だから、最初のうちは日名子って呼ばれて、「え!?」って思いましたね」

――アイドル時代から、「村重」として周囲を盛り上げていらっしゃいましたからね。村重さんはHKT48出身ですが、そもそもオーディションを受けたきっかけはなんだったのでしょう?

「私とパパはどっちもミーハーなんですけど、パパが“おまえは、山口県玖珂郡の和木町(村重さんの出身地)で一番かわいいからイケるよ”って言ってオーディションに応募してくれたんです」

――お父様もアイドル好きでしたか?

「そうそう。えっとね、松田聖子さんと森高千里さんと……もう一人いたけど思い出せない(笑)。でも、そのジャンルが好きでした」

――王道ですね。

「そうなんです! 娘はこんなに邪道なのに(笑)」