現在放映中のドラマ『家政婦クロミは腐った家族を許さない』(テレ東系)で主演を務める関水渚。2015年の「ホリプロタレントスカウトキャラバン」のファイナリストに選ばれて芸能界入りし、俳優としてドラマや映画に引っ張りだこ。そんな彼女の、役者としてのこだわりからプライベートの素顔まで、根掘り葉掘り聞かせてもらいました!【第1回/全2回】

関水渚 撮影/小島愛子

ーー俳優の仕事を始めてすぐに映画『町田くんの世界』(2019年)で、いきなり主演を務めました。あれから6年、これまでを振り返って、いかがですか?

「いろんな作品に出させていただきました。そこで、いろんな先輩方に少しずつ影響されていった部分はあります」

ーー確かに映画やドラマで多くの主演やヒロインを演じてきましたよね。その中で、大きな転機となった作品は具体的にありますか?

「私の中では23年が大きなターニングポイントでしたね。『ハマる男に蹴りたい女』(テレビ朝日系)でラブコメのヒロインを演じた際に、芝居だけじゃなくて自分の在り方みたいなものを、すごく意識するようになりました。それと、『シガテラ』(テレ東系)で南雲ゆみ役を演じたことが、すごく大きかったです」

ーー『シガテラ』では、主人公の高校生の恋人役でしたよね。

「はい。かわいくて頭も良くて、主人公を優しさで包み込むような、まさに男の人が理想とする女性でした。原作を読んだときに、自分をこの役にどう落とし込もうかって、すごく悩みました。自分は、こんなに余裕がある女の子じゃないなと思っていましたから」

ーー実際に、どんな役作りに努めましたか?

「自分の人生を振り返ったときに、私はいつも人に優しくしてもらってばっかりだったなぁって思って。だから、それとは反対に、私も彼女みたいに、相手を包み込むような優しい人になれたらなって願いを込めて、臨みましたね」