ファンの方から「原作と全然、違う」って言われていた

ーーそんな役に挑戦してみて、どうでしたか?

「ドラマが始まる前の評判では、原作コミックのファンの方から“原作と全然、違う”って言われていたんですけど、始まってみたら、“原作の南雲さんとは全然、違うけど、ドラマの南雲さんは、それはそれで、すごくいいね”って言ってもらえるようになって」

ーーいい意味で期待を裏切ったということですね。

「前評判をネットで見たときは、すっごく悔しかったんですけど、その分、とても嬉しくて。これはやみつきになりますね(笑)。皆様の期待を超えるものを作ることこそが、俳優という仕事の醍醐味じゃないですか。観る人をワクワクさせるのは、エンタメの真骨頂だなって感じました」

ーーご自身とは違うキャラクターを演じきったとのことですが、実際の関水さんは、ご自身で、どんな性格だと思いますか?

「う〜ん、なんて言うか、感情の起伏は激しいほうかもしれません。そうかと言って、それをうまく吐露することもできずに悶々としていたのが10代の頃。ほんと、“中二病”極まりない感じでした(笑)。いつも周りと比べて卑屈になって、でも、それを表には出せずに、ずっと険しい顔をしていたみたいです」

ーー過去形で話しているということは、今はそうではないようですね。

「コントロールできるようになってきましたね。大人になってから高校時代の先生に会ったら、すごく笑うようになったねって言われました」

ーー変わったきっかけは?

「やっぱり、この仕事をやるようになってからですね。特に自分の性格を本当に受け入れられるようになったのは昨年、『彼氏と彼女の明るい未来』(TBS系)に出演したときです」