連日ワイドショーで取り上げられるも「モデル目線で映像をチェック」

「あのころの私に対して、世間の風当たりは決してやさしいものではありませんでしたが、誰に何を言われようと、私はまるで気にならなかったんです。それよりは、 “今日は巻き髪がちょっと甘かったな”とか、“どうしてあの服を着てなかったんだろう”って、モデル目線で映像をチェックしていました。一番イケてないコーディネートの映像が繰り返し映し出されると、すごくがっかりしていましたね(笑)」

 このインタビューを始めて間もなく、アンナさんは「物心ついたころからずっと自分に自信が持てなかった」とこぼした。だが、彼女の言動はときに周囲をハラハラさせるくらいにパワフルで力強い。そのわけを尋ねると……。

「周囲の評価に対しては、確かに自信がありませんでした。でも、自分が自発的に思ったこと、決めたことは、誰が何といおうと曲げたくないという気持ちは強い、頑固なんです。そこはずっとブレていませんね。
 恋愛や結婚に限らず、誰か賢い人たちのアドバイスや指図に従っていたら、平和で穏やかに暮らせるでしょう。でも、人間関係ってうまくいくときばかりじゃないから、ダメになったとき“○○さんの言葉を信じなければよかった”って、誰かのせいにしたくなったり、恨んじゃったりするかもしれない。その点、自分で決めれば、自分に文句を言うしかないんです」

梅宮アンナ 撮影/曳野若菜