K-POPや美容のトレンドなど、さまざまなカルチャー発信地であり、世界中に影響を与える韓国。だが、日本では馴染み深い「グラビア」文化が根付いていないことを知っているだろうか。そんな不毛の地で、グラビアモデルとして表現し続ける女性がいる。ピョ・ウンジさん。アメリカの大学で会計学を学び、韓国の一流企業で会社員をしていた20代後半、日本のグラビア文化に出会ってしまったウンジさんのTHE CHANGEとは。【第5回/全5回】

壁に手をつき、振り返りカメラに微笑む。引き締まった背中と下半身が、トレーニングの努力の跡を感じさせる。スタッフの「かわいい!」という声に、はにかむように笑う。韓国グラビアモデルの第一人者として日本で活動中のピョ・ウンジさんは、韓国ではYouTube登録者数200万人を越えるインフルエンサーとして知られている。
当初はDJをする姿の動画を投稿していたが、ウンジさんは「DJは……迷走していました(笑)」と明かす。

「DJは昔のマネジメントに言われてやっていたのですが、そもそも苦手だし楽しくなかったし、ヴィジュアルも自分が表現したい方向性ではなかったし、全部イヤだったんです。自分のことをキライとさえ思っていました。その経験から、“これからは自分がやりたいことだけをやろう”と決意しました。それがいちばん、自分の喜びや成果につながると思いました。幸いファンの方たちは“ウンジのやりたいようにやればいい”と応援してくれる方ばかりなので、DJは辞めることにしたんです」