吉本新喜劇の看板女優として30年以上活躍を続ける島田珠代さん。強烈なキャラクターと吹っ切った動きによるギャグは世代を超えて愛されている。生み出されるギャグに隠された思い、そして新しい舞台への挑戦、それぞれを聞いた。【第2回/全3回】

島田珠代 撮影/杉山慶五

 キテレツなキャラクターと激しい動きで島田珠代さんには人気ギャグがいくつもあるが、最近では「パンティーテックス!」というフレーズが強烈なインパクトを残している。千鳥の『相席食堂』で披露され、話題となり一気に広まった「パンティーテックス」は珠代さんが子どもの頃テレビで耳にしていたフレーズから生まれたものだという。

「子どもの頃見ていたテレビ番組が『御幸毛織』の提供で、“ファンシィテックス!”って連呼するCMがあったんです。その響きというか、強烈な音の感じはずっと子どもの頃から頭の中にあって、“テックス!”っていうのはよくつぶやいてたフレーズだったんです。それがあって、中学か高校ぐらいになったときに、パンティっていうワードって面白いなと思って、そこにはめ込んで“パンティーテックス!”と言い出したというのが初めでした(笑)」