かつてカリスマ読者モデルとして名を馳せ、現在はモデル、タレント、実業家として活躍中の益若つばささん。テレビ出演するたびに「激変!」などの見出しがネットニュースに躍るが、益若さんの人生は柔軟なTHE CHANGEに満ちていた。【第4回/全5回】

益若つばさ 撮影/松島豊 スタイリスト/亘つぐみ@TW

「それ、すごくいいアイデアですね! なるほど、こうなってるんだ。私も今度やってみようかな」

 撮影中、カメラマンがセッティングした照明に興味津々な益若つばささん。モデルとして写り方を真剣な表情でチェックしながら、裏方としてのクリエイティビティが刺激されたようだ。読者モデルとしてファッション誌『Popteen』に初めて掲載されたのは17歳のとき。以来、現在までずっとモデル業を続けている。

「モデルとして撮られるときは、いつもその写真を見るであろう方を意識しています。ママ向けとか、若い方とか、それぞれユーザーによって変えるんです」

ーーカメラの向こう側を見ているんですね。

「10代の頃から読者モデルをしていた経験から、自分がかわいく見えるかよりも、“どうすればこの商品がよりよく見えて買ってもらえるか、同じアイテムを持ちたい・真似したいと思われるか”ということを考えています。モデルはタレントさんやアイドルさんとはまた違う職業だと思っていて。モデルはあくまで“間”でしかなくて、自分が主役ではないということが染みつきすぎて、“あなたがかわいく見えたらいいよ”という写真が苦手なんです(笑)。なにか主役を見せるほうが楽です」