時に情熱的に、時に涙もろく。“アツい男”の代名詞的存在である照英。学生時代にやり投げの選手として活躍した後、その鍛え抜かれた体躯からモデルへ、そして俳優・タレント業へと変貌を遂げていった経歴を持つ。現在は、旅番組や釣り番組などを中心に世界中を飛び回る生活だが、その人生は、CHANGEに溢れている。アスリートからモデル、そして俳優と常に全力で駆け抜けてきた照英の「THE CHANGE」に迫る。【第3回/全5回】

照英 撮影/有坂政晴

 『星獣戦隊ギンガマン』(テレビ朝日系)、『水戸黄門』(TBS系)で俳優として輝かしいキャリアを積んでいたところから、“夫”、そして“父”としての生活スタイルに舵を切った照英さん。“イクメンタレント”として活躍される照英さんだが、自身の「子育て」の中での経験や思ったことを大切にしていると語る。もともと、子供が好きだったのか尋ねると意外な答えが返ってきた。

「子供番組をやっていた自分が言うのもアレですが、実はどちらかというと苦手な方でした(笑)。ギンガマンとかで、“子供を抱っこしてください”ってお願いされることも多かったのだけれど、この見た目もあるし声も太いから泣かせてしまって。抱っこの仕方もあやし方もわからなくて、どうしたらよいかわからなかったんです」

――お子さんが生まれてから変わった、ということですね。

「そうですね、苦手を克服したいという気持ちもあったけれど、自分の子供にどう接すれば良いか“実験”がしたいと思ってしまったんです」

――“実験”ですか?

「たとえばベビーグッズ。西松屋、ベビーザらス、アカチャンホンポ、ありとあらゆる店で、哺乳瓶の乳首のサイズ、スリングの色、バウンザー、どんなものがあるのか巡ってみたり、子供がどうやったら笑ってくれるか研究してメモに残したり。つまりは子育てに『ハマって』しまったんです」