須藤理沙 撮影/三浦龍司 

 1998年上半期放送のNHK朝の連続テレビ小説『天うらら』のヒロインとしてドラマ初出演。以来、印象的な役どころを演じつづけてきた女優・須藤理彩さん。7月25日からの青山メインランドファンタジースペシャルブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』ではミュージカルに初挑戦するなど、新たな扉を開き続けている。仕事、そして家族。須藤さんが大切にしてきたものに訪れたTHE CHANGEとは

『ドラフトキング』(WOWOW)では野球部エース投手の母親を、『つまらない住宅地のすべての家』(NHK総合)では夫と別居中で息子とも離れていながら、夫に内緒でこっそりと息子と連絡を取り合う母親。『真犯人フラグ』(日本テレビ系)では物語のキーとなる大学生起業家の母親を……と、近年は母親役を多く演じ、“優しく頼もしい母親”といえば須藤さんをイメージしてしまうほどだ。

 ついつい子育て相談をしてしまいたくなる包容力を持つ須藤さんだが、かつて「反省した出来事があったんです」と、長女が小学校に上がる前のことを振り返る。
 
「叱るとき、3回までは我慢しています。1度目の声かけでスルーされ、2度目もスルーされて、3回目が来たときに、“次は見過ごさないからね”ときちんと叱るようにしているんです。それは、自分で考えてほしいから。親が最初から“コレはダメ! アレはダメ!”と言ってしまうと、考えられない子どもになってしまうので」