“競馬が面白くなくなってしまった”ことも
馬が好きで競馬記者になり、順調な人生を歩んできたように見える三浦さんだが、その競馬がいやになってしまったこともあるという。
「それほど大したことをしていたわけではないですが、あまりにも“仕事”感が強くなり、競馬が面白くなくなってしまったときがありました。神奈川の家からトレセン(トレーニング・センターの略。競走馬を調教する施設)がある茨城まで毎週移動するので、車で行くとはいえ自分で運転しますし、体力的にしんどくなってしまって。あとは、知らない人たちばかりの環境で過ごさなくてはいけないのが、つらかったです。
トレセンに通い始めたときは、コロナ禍の真っただ中で食事会なんてもちろんなく、肝心の取材も、配信コメントや時間が決められた囲み取材のみで、知り合いを増やすだけでも大変でしたし、厩舎にも立ち入り禁止でした」

「馬が好きでこの仕事を選んだはずなのに、最低限の取材のみで馬は遠くから眺めるだけでまったく会えず……。もちろん、トレセンに行ったら行ったでちゃんと仕事はしますが、家を出るのが億劫(おっくう)になり、出発時刻がだんだんと遅くなっていきました。ふとしたときに、“なんでこの仕事をしているんだろう”と、考えるようになってしまいました」