10代の頃からドラマ、映画、CMで幅広く活躍している相武紗季さん。えくぼが魅力的な相武さんだが、30歳の時に結婚し二人の子宝にも恵まれた。昨年はNHK朝ドラ『おむすび』での栄養専門学校の教師役で安定した芝居を見せてくれ、その一方では、音声配信アプリ「Artistspoken」では週1回の帯番組にて、ママ達の家事育児の悩みや日々の出来事をPodcast配信している。そんな相武さんに、これまでに人生におけるCHANGEを聞いてみた。【第2回/全4回】

笑った時にできるえくぼが魅力的な相武さん。プライベートでは今年40歳を迎えるが、そんな風には全く見えない。デビューした10代の頃と変わらぬ輝きを放っている。2002年に「夏の高校野球PR女子高生」オーディションで約1000名の中から選ばれたことが芸能界に入るきっかけだった。その翌年、2003年にドラマ『WATER BOYS』で俳優デビューを果たす。
「10代の頃は今思い出しても大変な時期でした。毎日壁にぶつかっていた感じで。その壁を乗り越えられたとは全然思えていなくて、唯々なんとか前に進むしかない……という日々でした。でも、いまここにいられるということはたぶん、どこかで乗り越えられたんでしょうね」
その後も『アテンションプリーズ』(2006年)、NHK大河『天地人』、『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』(2009年)、『家政婦のミタ』(2011年)などのドラマや『ビートキッズ』(2005年)、『NECK』(2010年)などの映画に出演。着実に俳優としてのキャリアを積んでいた相武さんだったが、2013年に芸能活動を休止してアメリカに留学する。
「当時、その1、2年前から一回、ちょっと芸能界を離れないと生きていけないというか。どうしようかなって自分の人生を考えた時期でした。それでマネージャーさんに相談したんです。そうしたら“留学して良いよ”ということになって、半年ほど休みをいただいて行くことにしたんです」