三宅裕司さんが座長を務める熱海五郎一座『黄昏のリストランテ~復讐はラストオーダーのあとで~』に出演する羽田美智子さん。喜劇への挑戦は、新たな「CHANGE」だという。ドラマ『おかしな刑事』(テレ朝系)で20年余り親子を演じた伊東四朗さんも、昨年この舞台にゲストとして出演した。
 撮影現場で垣間見た伊東さんのすごみ。さらに、これまで共演した野際陽子さんや渡瀬恒彦さんなど、レジェンド俳優たちとの日々などを語ってくださった。仕事もライフスタイルも変化を恐れず、むしろそれを成長の機会としてとらえる、羽田さんの前向きな姿勢が輝いていた。【第4回/全4回】

羽田美智子 撮影/有坂政晴

 2020年に刊行した書籍『羽田さんに聞いてみた、小さな幸せの見つけ方』(宝島社)では、「52歳が人生のリセット」という考えについて書き下ろしている。年齢を重ねると“リセット”は簡単なことではない。羽田さんはいま、どうとらえているのだろうか。

「“50歳までは自分のための人生である”と、そこまでは自分の中に何か蓄積する時代だけど、50を超えてからは、社会に還元する、そういうふうに自分を生かすべきだというのを聞いたことがあって、とても腑(ふ)に落ちたんです。その考えがずっとベースにありますね」