きらきらといつまでも輝く羽田美智子が、次の世代に残すこと

「過去の自分に引きずられないほうがいいと思う」と羽田さん。どうしても自分が積み重ねてきたものに引っ張られてしまうものだが、それでは前に進まない、と。

「過去に何をしたかなんて関係なくて、いま輝いているかどうか。常にいまなんだな、というふうに意識するようになって、まだまだ新しい自分と出会えるんじゃないかと思えるようになりました。そうやってイキイキとした中高年が増えると、次の世代の人たちに勇気を与えることになると思うんですよね。それって、すごく大事なことじゃないかなって、思うんです」

羽田美智子 撮影/有坂政晴

「ちなみに、そのタカが自らの爪を研ぐ、みたいな時期というのは羽田さんの中でもあったのですか?」とうかがうと、「そうですね……、常にと言ったら常にですけどね」と噛みしめながら答えてくださった羽田さん。変化をいとわず、いまどう輝けるかを追い求めている。

「年を重ねると、周りの評価がだんだん気にならないようにもなってくるんですよね。そうなったら、自分で自分を評価したらどうだろうかって思うんです。こんなことも、あんなこともできたじゃない、やってきたじゃない、って自分を認めてあげるんです。あとは自分のためにというより、周りが喜ぶような、周りの支えになるような生き方をしていくと、どこかで自分に返ってくると思っています」