切れ長で魅惑的な瞳を最大の武器に、繊細な気持ちの揺れも、大胆な感情も伝える俳優・金子大地。ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で演じた“マロ(栗林歌麻呂)”や、『腐女子、うっかりゲイに告る。』(NHK総合)の主人公・安藤純にはじまり、昨年は映画『ナミビアの砂漠』で河合優実とガチンコ演技を披露。
2025年の1月クールに放送されたばかりの井之脇海とのW主演ドラマ『晩餐ブルース』(テレ東系)も好評を持って受け入れられた。昨年からはフリーランスとなり、俳優仲間と演劇ユニットを結成するなど、精力的に進む金子さんのTHE CHANGEを聞く。【第4回/全4回】

芸能界デビューから10周年を迎えた昨年、金子さんは、前事務所との契約を終了し、新事務所で活動していくと決めた。
──昨年、アミューズさんを退社されました。
「一番大きな理由は、最初の担当マネージャーになってくれた方が、出世していって、マンツーマンでやりとりすることがなくなってしまったことでした。デビューのきっかけとなった、僕が遅刻したオーディションで、会場に入れてくれた方です」
──金子さんを見い出した恩人ですね。
「僕はその方のことが大好きです。“この作品、役柄って本当におもしろいのかな?”と迷うようなときでも、その方が“やったほうがいい”と言えば、“そうか”と思える。とても信頼していました。だけど、その方の立場が変わってきて、忙しい時期に相談もできなくなっていって」