大事にしている俳優・吉岡秀隆の言葉
──ところで金子さんは、過去のインタビューなどで“人って、出会う相手によって変わると思うんです”といった発言をされています。現在は、どのような人間関係ですか?
「自分でルールを決め過ぎてコミュニティが狭くなってきて、いま信用している友達と言えるのが、一緒にやっている演劇ユニット“惚てってるズ”の前原瑞樹くんと三村和敬(かずのり)(かずのり)くんくらいになっちゃって(笑)。でも信用している人が少ないのは、ブレなくてもいいかなとも思います」
──以前、吉岡秀隆さんに“東京に慣れない”というお話をされたら、“慣れなくていいよ”と返してもらったそうですね。それこそ吉岡さんは子役からずっと活躍し続けている大ベテランですけど、いわゆる派手なイメージの“芸能界”には染まっている感じがありません。
「お家の近くの、行きつけの焼き鳥屋さんでいつも飲んでいるそうです。吉岡さんみたいな、ずっと生活レベルを変えないような生き方はステキだなと思います」
──でもそうしたバランスを取っていくのは、難しいことですね。どうしても“芸能人”の生活にもなるでしょうし、でも実際、作品を届けるために“売れること”は必要でしょうし。
「そうなんですよね。たくさんの方に作品を届けるためには、売れることも必要」
──そうして順調にお仕事を重ねてきたなかで、大手から独立するというのは。
「確かに大きな船に乗っていれば安全ですし、しっかりしたレールがありますよね」