息子が「そんなババアの水着なんて!」って言うものだから

ーー型にハマらないというと、篠山紀信さんが撮影して、1999年に出版された井上さんの坊主姿の写真集『LIVE』(幻冬舎)は斬新でした。

井上晴美

「チャレンジがしたかったんです。坊主頭だって、この撮影がなかったら、してないでしょう。スタッフの方に、どこで撮影したい? と聞かれたので、一番好きな街であるロンドンと即答しました」

ーーロンドンは、どうして好きなんですか?

「街の雰囲気が好き。フェスに行ったり、お芝居を観たり……。何をしても楽しいです」

ーー篠山さんとの撮影で、印象に残っていることはありますか?

「撮影が、とにかく早いんです。撮影が早いとモデルとしては、このカメラマンさんとセンスが合うのかなって思う。気分が盛り上がりますよね」

ーー50歳という節目の年齢ですが、もう一度、グラビアに挑戦しようという思いはありますか?

「どうなんだろう(笑)。最近、いろんな人から、やってみませんか? とは言われます」

ーーぜひ、見てみたい!

「ただ、息子がね。そんなババアの水着なんて!って言うものだから(笑)」

ーーこんなキレイなお母さんにヒドい! 今後、挑戦してみたい仕事はありますか?

「私、基本的に受け身なんです。だから、オファーを受けた仕事は、どれも頑張ろうとは思っています」

ーー現在は独身ですが、恋愛面も受け身ですか?

「どうだろう……。それは両方かな(笑)、なんてね。恋愛は子供たちの話を聞いているだけで、おなかいっぱいです」

井上晴美(いのうえ・はるみ)
1974年9月23日生まれ。熊本県出身。1991年、16歳で芸能界に入り、ドラマ・映画・舞台など数多くの作品に出演。山の中で自然に囲まれながら子育てをしている。2024年2月20日「くまもと移住アンバサダー」就任。