俳優・タレント業のほかに、骨髄バンク支援や障害者アートなどのボランティア活動や誰も排除しない“まぜこぜの社会”を目指して一般社団法人「Get in touch」を立ち上げるなど多方面で精力的に活躍を続けている。そんな東さんの人生にとって大きな転機となった出来事「THE CHANGE」とは──。【第1回/全4回】

爽やかでスポーティな着こなし、この日は自身がプロデュースするブランド、「HOLLY‘s as」のパーカーを纏い、取材場所に現れた東さん。滑舌よく、ハッキリとした口調で丁寧にインタビューに答えてくれた。
東さんが出演した映画『真夏の果実』は葡萄農家を営む夫婦に訪れた離婚危機を描く大人のラブストーリー。
「そんなにガッツリとは出ていないですけど、台本を読ませていただいて、あゆみを応援したいなとは思ったんです。その感じを出すために、いまおかしんじ監督に相談してセリフをちょっと加えてもらったりしました」
あゆみとは、葡萄農家を継いだ龍馬の妻で、この物語の主人公だ。演じるのは、グラビアやバラエティなどでも活躍するあべみほ。東さんは、あゆみが務めるホームセンターで働く先輩、谷雅代役。仕事もテキパキして動きもチャキチャキした感じの女性だ。
「都会ではない地域で、妻であって嫁であって仕事をしてる。そんな女性を応援している人がいるんだという安心感が何となく伝わればいいなと思ったんです。あゆみとの関係性は築いているからそこは深入りしない、おせっかいな感じにはならないように、距離間も含めてセリフの言い方も考えました」