俳優・タレント業のほかに、骨髄バンク支援や障害者アートなどのボランティア活動や誰も排除しない“まぜこぜの社会”を目指して一般社団法人「Get in touch」を立ち上げるなど多方面で精力的に活躍を続けている。そんな東さんの人生にとって大きな転機となった出来事「THE CHANGE」とは──。【第3回/全4回】 

東ちづる 撮影/有坂政晴

 東さんは2012年に一般社団法人「Get in touch」を立ち上げた。その活動目的として「さまざまな創作活動および表現活動を通じて、誰もがそれぞれの個性を生かして豊かな人生を創造できる共生社会の実現をめざす」と掲げている。

「それ以前は個人的に社会的な活動をしていました。私は組織とか徒党を組むとか、つるむというのがすごく苦手で、団体行動は避けてきたんです。でも、3.11東日本大震災があった時に、被災地の避難所でマイノリティの方々、普段から生き辛さを抱えた人達がより追い詰められてしまう状況を目の当たりにして、個(一人)で活動するのが心地良いと思うのは自分のエゴだなと思って。それで色々繋がっていこうと思ったんです。そして、福祉施設、福祉団体、支援団体、省庁、政治家、企業……これらを全部繋げて、より良い社会、それを私は“まぜこぜの社会”と呼んでいますが、そういう社会を目指そうと立ち上げました」